宇宙論 · Missing Satellites Problem

天の川銀河の衛星銀河問題

解明状況:未解明

冷たいダークマターに基づく宇宙構造形成のシミュレーションは、天の川銀河のような大きな銀河の周りに、数百個もの小さな暗黒物質の塊(サブハロー)が群がると予言する。ところが、実際に観測される衛星銀河の数はそれよりずっと少ない。この食い違いが「行方不明の衛星問題」である。暗すぎて見えていないだけ、星形成が抑えられて光らないハローが多い、あるいはダークマターが「冷たく」はなく性質が異なる、といった説明が提案されている。観測技術の向上で矮小銀河が次々見つかりつつあるが、完全な決着はついていない。

分類
宇宙論
現在の解明状況
未解明
関連ミッション・観測機器
  • Gaia(ESA)
  • Vera C. Rubin Observatory / LSST
関連機関
  • ESA
  • NASA

最新の研究動向

現在の解明状況は「未解明」です。 Gaia(ESA)、Vera C. Rubin Observatory / LSSTといった観測・ミッションを通じてデータの蓄積が進められています。 研究は主に ESA・NASA などの機関が担っています。 ただし確定的な結論には至っておらず、観測精度の向上や新たな理論の検証が続いています。

この問いはまだ解明されていない(acceptedAnswer: null)。 本ページは確定した答えを提示するものではなく、現在の研究状況を構造化して示すものである。

関連エントリ

宇宙の謎ミューオンの異常磁気能率素粒子ミューオンは小さな磁石としてふるまい、その強さ(異常磁気能率、g−2)は標準模型で極めて精密に計算できる。米フェルミ研究所の実験はこの値を世界最高精度で測定し、ある理論計算とは大きくずれているように見えた。このずれが本物なら、未知の粒子や力が背後に潜む兆候となりうる。ところが近年、強い相互作用の寄与を格子計算で見積もると、理論値が実験値に近づくとの結果も現れ、理論計算どうしが食い違っている。本当に標準模型を超える物理の兆しなのかは、まだ決着していない。宇宙の謎ダークエネルギー1998年、遠方の Ia 型超新星の観測から、宇宙の膨張が減速ではなく「加速」していることが発見された。この加速を引き起こす未知のエネルギーがダークエネルギーである。現在の宇宙のエネルギー総量の約7割を占めると見積もられているが、その正体はまったく分かっていない。アインシュタインの宇宙定数(真空のエネルギー)なのか、時間とともに変化する未知の場なのか、あるいは一般相対性理論そのものの修正が必要なのか、複数の仮説が競合している。宇宙の謎ダークマター銀河の回転速度や銀河団の重力、宇宙の大規模構造の形成は、目に見える物質(恒星・ガス)だけでは説明できない。光を出さず、重力でしか存在を示さない未知の物質がダークマターであり、宇宙の物質の約85%を占めるとされる。WIMP やアクシオンなどの未知の素粒子が候補として探索されているが、地下実験でも加速器でも、いまだ直接の検出には成功していない。修正重力理論(MOND)でダークマターなしに説明しようとする立場もある。